G1で万馬券は出る?過去の傾向から徹底解説!

G1 レース 豆知識

ニュースや新聞などで度々話題になるG1レースとはなにかご存知でしょうか。

フェブラリーステークス、桜花賞、天皇賞や日本ダービーがそれに当たるのですが、競馬をやったことがない人でも耳にしたことがあるワードではないでしょうか。

今回はそんな競馬の最高峰であるG1レースにおける万馬券についてお話していきます。

そもそもG1とは?

G1とは競馬における最高ランクのレースのことをいいます。

G1のGは「グレード」の頭文字であるGをとっており、その文字の通りG1はレースのグレードが最も高いということになります。

格の高いレースになればなるほど賞金も上がっていきます。その中でもG1レースであるジャパンカップ、有馬記念では3億円もの賞金が出ることで有名です。

G1の中で1番賞金の低い阪神ジュベナイルフィリーズでも6,500万円の賞金が出ます。

G1レースには以下の24種類のレースがあります。

・フェブラリーステークス 東京競馬場・ダート・1600m 条件は4歳以上

・高松宮記念 中京競馬場・芝・1200m 条件は4歳以上

・大阪杯 阪神競馬場・芝・2000m 条件は4歳以上

・桜花賞 阪神競馬場・芝・1600m 条件は3歳牝

・皐月賞 中山競馬場・芝・2000m 条件は3歳牡・牝

・天皇賞(春) 京都競馬場・芝・3200m 条件は4歳以上

・NHKマイルカップ 東京競馬場・芝・1600m 条件は3歳牡・牝

・ヴィクトリアマイル 東京競馬場・芝・1600m 条件は4歳以上牝

・オークス 東京競馬場・芝・2400m 条件は3歳牝

・日本ダービー 東京競馬場・芝・2400m 条件は3歳牝・牡

・安田記念 東京競馬場・芝・1600m 条件は3歳以上

・宝塚記念 阪神競馬場・芝・2200m 条件は3歳以上

・スプリンターズステークス 中山競馬場・芝・1200m 3歳上

・秋華賞 京都競馬場・芝・2000m 3歳牝

・菊花賞 京都競馬場・芝・3000m 3歳牝・牡

・天皇賞(秋) 東京競馬場・芝・2000m 3歳以上

・エリザベス女王杯 京都競馬場・芝・2200m 3歳以上牝

・マイルチャンピオンシップ 京都競馬場・芝・1600m 3歳以上

・ジャパンカップ 東京競馬場・芝・2400m 3歳以上

・チャンピオンズカップ 中京競馬場・ダート・1800m 3歳以上

・阪神ジュベナイルフィリーズ 阪神競馬場・芝・1600m 2歳牝

・朝日杯フューチュリティステークス 阪神競馬場・芝・1600m 2歳牝・牡

・有馬記念 中山競馬場・芝・2500m 3歳以上

・ホープフルステークス 中山競馬場・芝・2000m 2歳牝・牡

G1レースで万馬券はでる?

万馬券

万馬券が出る条件ですが、3連単の場合は簡単です。万馬券は出ます。

そもそも中央競馬が発売する3連単の70パーセント以上は万馬券となっていますので、3連単で馬券を当選させた際は他のレースと同じく、その多くの場合が万馬券となっています。

しかし単勝馬券となると話は別になります。

中央競馬における単勝万馬券の確率は1パーセント弱といわれているのでG1レースでも万馬券が1パーセント近い確率で出る…と想定することもできますが、G1レースには最強を謳われる圧倒的な支持を集める馬が出場するケースが多いです。

そういった馬には人気が集中するので1番人気の単勝のオッズは1倍台になります。そういった場合は波乱が起きにくいレース展開になる、というのが単勝万馬券の出にくい理由となっています。

データで見るG1レース

競馬 G1

過去10年間の平地G1における1番人気の単勝のオッズが1倍台にある場合に、1番人気が1着をとる割合は44.8パーセントとなっています。

2倍以下のオッズであるにもかかわらず、勝率が1/2を下回っているという結果になっています。

控除率もあるためオッズと勝率が表面通りに結びつくわけではありませんが、実力に見合わないオッズがついてしまう場合も多く、勝ち切るのは難しいといえるでしょう。

単勝倍率1倍台の圧倒的1番人気に高額な金額を賭けてレースに臨むのはデータ的には損をしてしまう賭け方といえます。

逆に単勝万馬券となる目安の10番人気以下の馬が1着をとる割合は0.4パーセントとかなり低い割合です。

中央競馬の単勝万馬券の確率は0.7パーセントほどですので、これは他のレースと比べ低い数字になっていますね。

つまりどういうことかというと、人気が上位馬に集中している場合のG1レースでは99.6パーセントで単勝万馬券のでない上位馬が優勝するレース展開になる場合が多いということです。

単勝万馬券のでたG1レース

万馬券 レース

次に単勝万馬券のでたG1レースのデータを順に追っていきましょう。ご紹介するのは単勝配当の高い順となっています。

1位 1989年エリザベス女王杯 サンドピアリス 単勝配当43,060円

単勝配当1位に輝いたのは1989年エリザベス女王杯で1着を獲得したサンドピアリスです。

このエリザベス女王杯でのサンドピアリスは出場している20頭の中で最も人気のない20番人気を付けていたにもかかわらず優勝することとなります。

サンドピアリスは直前までの平場のダート900万下で8・9・6着と全く振るわない馬として認知されており、抽選にあたった結果のエリザベス女王杯の出場となった馬でした。

サンドピアリス出走前の峰騎手には「1頭でも2頭でも負かしてこい!」と声をかけられたと言われており、関係者からもまさかこの後に1着をとるとは思われていなかったようです。

人気先攻馬のアクシデントにより差し・追い込み馬が有利のレース展開となったエリザベス女王杯でしたが、大外から飛び出したサンドピアリスが最後まで1着を守るレース展開となり、現在まで破られることのない43,060円という記録を創るに至りました。

この時の2着には10番人気のヤマフリアル、3着には14番人気シンビクトリーが入ったため3連単の配当は1億円を超えたのでは無いかと言われています。

というのも、当時は3連単という買い方はなかったために空想の域をでないものとなっているからです。

2位 2014年フェブラリーステークス コパノリッキー 単勝配当27,210円

続いてご紹介するのは2014年2月23日の東京競馬場で起きたコパノリッキーの単勝27,210円のレースです。

このコパノリッキーは16頭立てのレースで最下位の16番人気でした。

さらにG1レース、実力のある馬の揃っている中での前2戦良いところのない4歳馬コパノリッキーに人気が集まるはずもありませんでした。

しかしレースでは序盤から先行。抜群の手応えで序盤を走りきり、また最後の直線での人気馬の追従も交わし優勝、万馬券という結果を残すに至りました。

その後も各レースで優秀な結果を残したコパノリッキーが歴代G1レースでの単勝ランキング第2位となっています。

3位 2000年スプリンターズステークス ダイタクヤマト 単勝配当25,750円

3位には2000年10月1日に中山競馬場で起きたダイタクヤマトの単勝配当25,750円がランクインです。

このダイタクヤマトも16頭立てのレースで最低人気の16番。単勝オッズは257.5倍、誰もが優勝するとは予想していない馬でした。

レースは序盤から先行したダイタクヤマトが最後までリードを守り切る展開となり、怒号と悲鳴で渦巻いているスタンドの中逃げ切りを決めることとなりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

G1は比較的単勝万馬券が出づらく、オッズも人気が固まるので高くなりにくいというデータがある一方、予想を裏切り不人気馬が上位に食い込んだ場合には高い配当を期待できるという結果でした。

歴代G1の高額配当の話を聞いて競馬場に足を運びたくなった方もいるのではないでしょうか?あなたにも万馬券が当選しますように。