そもそも万馬券が出る確率って?

競馬 万馬券 予想の仕方

競馬をやる人なら誰しもが追い求める万馬券、魅力的ですよね。競馬をやらない人にとっても、万馬券という言葉は誰しもが聞いたことがあるはずです。

この記事では万馬券がでる確率について紹介していきます。

なお、特別の記載がない場合のデータは全て中央競馬のレースを指したデータとなっています。

万馬券って?

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万馬券とは100円で購入した馬券の払い戻しが1万円以上になる馬券のことです。元々は競艇用語の万舟券という言葉から来ており、意味は同じです。

当たったら100円が1万円以上になるなんとも夢のある言葉ですが、実際に万馬券とは出るのか見ていきましょう。

単勝を購入した際の万馬券の確率

単勝とは、1位になる馬を予想して購入する方法のことをいいます。これは競馬の最も単純で簡単な掛け方です。

2015年度に行われた競馬のデータでは、単勝馬券が万馬券になった回数は25本でした。JRAでは1年間に3500レースほど行う為、単勝の馬券を購入した際にその馬券が万馬券に化ける確率は0.7パーセントとなります。

この数字はとても低いように感じられますが、2020年4月25日に中央競馬で行われたレースでは1日に5本の単勝万馬券が出ました。

京都1Rではヴィネットが11,040円、東京3Rではサンチャップリンが16,280円、京都5Rではリノキアナが14,100円、京都6Rスリーグランドが11,180円、最後に京都11Rではラセットが10,010円という結果です。

これは京都だけで1日の12レースのうち4回も万馬券が出たことになります。京都は波乱の結果が起こりやすいのかもしれませんね。

ちなみに今までの単勝万馬券の最高額は2014年4月26日福島競馬場8Rで出た56,940円、16番人気のリバティホールでした。

馬連を購入した際の万馬券の確率

馬連とは1位、2位になる馬を予想して購入する方法のことをいいます。単勝の馬券に比べてあてづらい為、比較的倍率がつきやすい馬券となっています。

そんな馬連の万馬券の確率は10パーセントほどと言われております。競馬場では1日に12回レースをする為、1日に1回以上万馬券が来る確率は71パーセントです。馬連はそれなりに万馬券が出やすい買い方だと言っていいでしょう。

そんな馬連の最高配当額は2006年9月9日中京競馬場3Rで出た502,590円が最高額です。このレースは1位に13番人気のメイショウギリーが、2位に12番人気のデンコウグリーンという不人気馬が連続して1位2位になったことが高配当の原因になっていますね。

3連単を購入した際の万馬券の確率

3連単とは1位、2位、3位となる馬を予想する購入の方法のことをいいます。着順通りに当てないと的中とならないので難易度が高く、その代わりに配当が高くなりやすい馬券となっております。

そんな高配当が出やすい3連単の万馬券が来る確率は約75パーセントと言われており、むしろ万馬券にはならないレースのほうが珍しいということになります。

3連単の今までの最高額の配当は2012年8月4日新潟競馬で起こった2983万2950円という超高額配当です。

14番人気のミナレットが1位、2着が同着で12番人気のヘイハチピカチャン、ファイヤーヒースというこちらも不人気馬が3位までを独占したことが高配当の原因となっていますね。

このレースでの3連単的中票数はわずか1票でした。100円を3000万円近くまでにするという夢の超高配当の馬券を当選された人はいったいどんな人なんでしょうね。

万馬券の的中確率

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主な馬券の購入手段での万馬券の出る確率をご紹介していきましたが、実際に購入した馬券が的中するという確率を含めると万馬券はそんなに簡単に手にできるものではありません。

単純な計算のみならず様々な要因が絡んでオッズや馬の順位が決定するわけですが、次はその的中する際の確率を計算していきたいと思います。

単勝を購入した場合に当たる確率×万馬券

先ほど単勝万馬券は全体の約0.7パーセントとお話ししましたが、購入した馬券が万馬券になる確率となるとそうはなりません。

もちろんですが、人気の馬をずっと買っていた場合にはいつになっても倍率がつくことがありませんからね。

単勝の馬券を購入した場合に的中する確率は16頭出走のレースの場合は1/16、と単純に考えることもできますが実際はそうではありません。

というのも、2020年8月16日現在、東京競馬場にて万馬券が出たのは8件となっています。

その1位となった馬の人気は平均しておよそ13番目の人気に落ち着きます。最も人気のあった単勝万馬券の馬ですら8番人気です。

その8番人気以下が出る場合の確率は10パーセントに満たず、万馬券の出る平均順位の13番人気以下の確率はなんと約1パーセントとなっています。

実際に万馬券を当てる事を想定してみる

・2020年の東京競馬場
・馬券の買い方は単勝のみ
・万馬券が出るまで購入する

ということを想定して馬券を買ったとしましょう。今回は平均的な万馬券が出る着順の13,14,15,16の馬券を1点100円ずつ購入することとします。

ちなみに1日のレース数は12レースあるので、この買い方ですと1日ごとに4800円かかる計算になります。中央競馬場では原則として週末の土曜日と日曜日の2日間に開催されるので1ヶ月間の購入する馬券は38,400円になります。

2020年初の単勝万馬券

今年に入っての東京競馬場、最初の万馬券は2月22日の11R 16番人気のミライヘノツバサが1位となり、この時の単勝オッズは32,550円でした。

この時点では累計336点購入して1点の当選、これは確率にして約0.3パーセントです。

累計購入金額は33,600円、払い戻しは32,550円で収支は-1,050円です。

2回目の単勝万馬券

2月23日の次に開催された東京競馬のレースは4月25日、コロナの影響もあり無観客でのレースでした。この日に出た単勝万馬券は3R 11番人気のサンチャップリン、単勝オッズは16,280円です。
的中、と思いきや13番人気以上の馬券を購入したという仮定の元の推測ですので、この日も単勝万馬券は的中させられず、という結果になりました。

3回目の単勝万馬券

2020年3回目の単勝万馬券は5月2日3R 11番人気のセイカアーナンダイ、単勝オッズは12,400円です。
またもや11番人気ですので的中ならず、ということになります。

4回目の単勝万馬券

次に出た万馬券は2週間後の5月16日9R 15番人気のサンタナブルー、単勝オッズは11,490円です。

15番人気の馬が1着に入ったのにもかかわらず低めのオッズという結果ですがようやくの的中です!

この時点での購入馬券数は720点、的中本数は2点。トータル収支は-27,960円となります。

5回目以降の単勝万馬券

それ以降の単勝万馬券は以下の通りです。

6月6日5R 8番人気のウインアグライア、単勝オッズ10,930円
6月14日8R 14番人気のモデレイト、単勝オッズ29,010円
6月27日10R 14番人気のオーシャンビュー、単勝オッズ18,810円
6月28日4R 15番人気のフェスティヴスーリ、単勝オッズ10,540円

ここまでの購入本数は1152点、的中本数は5点となります。確率にして0.43パーセント、これは今までの東京競馬場の単勝万馬券が出る確率よりも相対的に低い結果となりました。

累計購入金額は115,200円、累計配当金額は102,400円、総合収支は-12,800円でした。

まとめ

競馬 ゴール

いかがでしたでしょうか。

先ほどの単勝万馬券を目指した買い方は惜しくも-12,800円という結果になってしまいましたが、単勝馬券の控除率20パーセントを考えると比較的勝ちに近い買い方をすることができました。

万馬券を夢見る皆さんも是非参考にしてみてくださいね。