みなさんは1年で何回、万馬券を手にしたことがありますか?配当が低いオッズに対して高額な資金を投入する、もしくは3連単をズバッと当てなくては万馬券のゲットは難しいでしょう。
とくに三連単では万馬券を当てることは、そう簡単な話ではありません。とは言え的中すれば、数十万円を手にする高配当となることが多くあります。
そこで、この記事では三連単で万馬券を当てるために注目したいポイントについて、解説していきます。ぜひ、万馬券を日頃から狙っている方は、最後まで読んでみてください。
目次
万馬券と三連単の関係性
三連単の万馬券について注目する上で、万馬券と三連単について改めてご説明します。
この2つのキーワードには、万馬券を手にするうえで、とても重要な要素が含まれています。順番に説明しますので、1つずつ確認していきましょう。
万馬券
馬券を購入するにあたり、万馬券は競馬ファンの「夢」とも言われる目的でしょう。
100円で購入した馬券に対して倍率は100倍以上、払い戻しの金額にして1万円以上になるわけですから確かに夢のような話です。ただ実際には、馬券の売上額から主催者が25%に相当する金額を控除することになっています。
そのため、馬券が当たる確率について計算する式はその25%を差し引いた「75」を倍率で除するものです。
倍率が100倍であれば、確率は0.75%ということになります。つまり、130回あまり馬券を購入して1回は当たるという計算です。
通常、競馬のレースは毎週の土曜日と日曜日に全国3ヶ所の競馬場で1日につき12レースずつが開催されています。つまり週に72レースが開催されているわけですから、2週間に一度は万馬券が出る可能性が考えられるでしょう。
三連単
いくら万馬券を狙ってみたいとは言っても現実問題として、なかなか単勝でオッズが100倍以上の馬に投票するということはないのではないでしょうか。
ただ、競馬の投票方法は単勝だけではありません。数ある賭け方の中で、三連単は万馬券が出やすいものです。正式には「三連勝単式」と言い、1着から3着までにゴールする馬について順位も正しく当てた場合に的中となります。
2頭を当てても1頭が違えば外れですし、3頭が当たっていても着順が違っていれば外れですから予想の難易度は非常に高いものです。
それだけにリターンは大きく、2012年には新井田が競馬場でのレースで実に29,832,950円という最高配当額の記録があります。すべての賭け方で見ても、これまでに上回る金額はありません。
そして万馬券の出る確率にしても、三連単に限ると大きく上昇します。中央競馬で言えば、4分の3以上のレースでその倍率は的中させれば万馬券というものになっているのです。
さらに、4分の1弱のレースでは「十万馬券」となっています。平均の配当額は10万円を超えていて、万馬券どころの話ではありません。
それだけのリターンを期待することができるところからも数ある馬券の中、三連単の買われている割合は全体の4割以上です。
三連単で万馬券を当てるために心がけたいこと
万馬券は倍率が高い、つまり予想する人の少なさが万馬券たるゆえんです。
それも三頭を着順通りに予想する三連単となると、考えなしに投票して「まぐれ当たり」ということもありません。馬券1枚を購入して、それが的中することはまずないと考えてください。
以下では三連単で万馬券を当てるために心がけたいことをご紹介します。
レースの選び方
競馬の予想に関してはもちろん、重賞レースのようにレースありきで勝ち馬を予想するというケースもあります。
ですが「三連単で万馬券を当てる」という目標ありきで予想に取り組むのであれば、予想するレースの選び方から考えてみることもできるのです。
三連単の組み合わせは、n頭が出走するレースですと「n×(n-1)×(n-2)」で計算されます。たとえば10頭立てのレースであれば、「10×9×8」で720通りです。
出走する馬が多いほど当然ながらこの組み合わせは多くなっていきますから、この選択肢が少なくなるレースについて予想することは一手となるでしょう。
競馬場の選び方
総じて、地方競馬は中央競馬と比較して出走する馬の頭数が少なめです。もちろん過去に開催されたレースに関するデータもあるのですが、事前人気の高い有力馬が前評判のとおりに勝利するレースは多い傾向があります。
そのため、三連単で万馬券が出る割合は70%程度となっていて中央競馬を下回る確率です。
さらに地方による違いにも注目すると、一例として名古屋競馬場はコースのつくりもあってレースに波乱が起きにくくなっています。三連単が万馬券になっている結末は、全レースのうち4分の1あまりにとどまっているほどです。
馬の選び方
配当が高額になるということを考えると、荒れそうなレースを意識することが必要です。パドック診断も含めて、馬の様子についてじっくりチェックしましょう。
人気上位の馬、特に1番人気となっている馬に不安の芽があるとレースに波乱が起こり予想外の高配当という結果になることがあり得ます。
あるいは、穴馬となっている馬の状態が非常に良く見えるようであれば狙い目です。無印の馬も含めて2頭程度が上位で入線することになると、ほぼ疑いなく万馬券となるでしょう。
回収率を考えると、人気はそこまででもないながら勝ちそうな見方をすることのできる馬がポイントです。
馬券の買い方
馬券には様々な買い方がありますが、三連単に関して言うと「フォーメーション」のほか「ボックス」や「マルチ」といったところが一般的です。
フォーメーションでは、1着から3着までのそれぞれに固定した数頭の馬を予想します。買い目を絞る形になるので、高い確率で確実に予想を的中させる力が求められる買い方です。
荒れるレースが前提となる万馬券を狙うには、適していないと考えた方が良いでしょう。
またボックスですと、1着から3着までに入線すると考えられる馬の組み合わせに漏らさず投票することとなります。つまり、非常に買い目が多くなるのです。
的中する確率ということで考えると確実性は高いのですが、万馬券を狙う上では非常にリスキーでしょう。
残るマルチが、ベターであるということになります。「軸」となる1頭を決めて軸馬が3着までに入るかたちはすべて押さえる「1頭軸マルチ」で、買い目の数としてもバランスをとることができるでしょう。
気持ちの持ち方
さまざまなポイントを踏まえて予想してもやはり万馬券、それも三頭を着順の通りに予想する三連単となると簡単に的中させることのできるものではありません。
絶対の自信をもってしても、外れが続くということは往々にしてあります。
万馬券はその負けをも取り戻すことのできるものですから、それを信じて予想も続ける気持ちが必要です。できるだけ無駄のない効率的な買い方をして、的中したときのプラスを目指しましょう。
まとめ
100円で買った馬券で、1万円以上の払い戻しを受けることのできる万馬券は競馬の醍醐味でもあると言うことができるでしょう。
もちろん1頭より2頭、2頭より3頭を的中させるとより高額の配当が得られます。
上位3頭を着順も含めて的中させる三連単は予想がもっとも難しいと言って過言ではない馬券であり、それだけに当てれば高い割合で万馬券となるものです。
万馬券を当てるためにはまず、出走する馬の数が少ないレースを選ぶことが一手となります。
また競馬場によってレースの波乱が多い、少ないという傾向もありますからデータも参照するなどしながら予想するレースを決めたいところです。
そしてやはり人気が高い馬とはまったく違った馬の勝利が、万馬券につながります。
それを踏まえ、買い方としては1頭軸マルチがおすすめです。三連単を当てることは、決して簡単なことではありません。
あまりのめりこみ過ぎ出費が過ぎるという状態は避け、長期的に見て的中させれば負けも十分に取り返すことができると信じてモチベーションを保ちましょう。