競馬には中央競馬と地方競馬があります。皆さんはこの違いについて考えたことはあるでしょうか?
名前だけは耳にしたことがあるけれども、詳しくは知らないという人がほとんどなのではないでしょうか。
実はこの中央、地方の一言に同じ競馬と言えないほどの違いがこの両者にはあります。
主催者が違うだけではなく万馬券のでやすさなども変わってきますので詳しく見ていきましょう。
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目次
そもそも地方競馬とは?
地方競馬とは各都道府県、市町村が運営している競馬になります。
それに対して中央競馬はJRA(日本中央競馬会)が主催している競馬のことを指しています。
このように地方競馬は運営する母体が違う、ということが1番の大きな違いです。
地方競馬は中央競馬に比べ小さな母体での運営といえます。
というのも地方競馬では1着の賞金が1億を超えることはなく、比較的安いレースが行われることがほとんどです。
賞金が違うと所属する馬のレベルも変わりますので能力の高い馬は基本的には中央競馬に所属することが多くなっています。
地方競馬は中央競馬に比べコースにも特徴があると言えます。
中央競馬が比較的大きめな造りで芝コースとダートコースの両方が整備されいるのに対して、地方競馬場にはダートコースのみというのが一般的です。
唯一地方競馬場の中でも盛岡競馬場では芝コースが設置されていますが、コースの幅なども比較すると中央競馬には勝てないようです。
万馬券の出る確率は?
地方競馬では、出頭数が少なかったり、コースの形状的に人気馬が勝ち易かったりするため万馬券の出現率は中央競馬とは異なります。
日本一堅い結果になりやすいと言われている名古屋競馬場ですと、三連単で万馬券になるのは全体の27%ほど。10万馬券は全体の3%ほどとなります。これは競馬全体として見た時、とても低い数字です。
中央競馬での三連単の場合、万馬券になるのは全体の70%以上、10万馬券になるのは全体の24%ほどと言われてますので、地方競馬の方が万馬券が出づらいということになります。
万馬券を狙って馬券を購入していきたい方は地方競馬ではなく中央競馬に絞って馬券を買うという手もありますね。
過去の最高配当は?
2020年1月には2848万1550円という地方競馬の3連単最高配当がでました。
これは24日の大井競馬場7Rにて単勝10番人気のバレンが1着、2着に15番人気のサンタンデール、3着に11番人気のトンイがついたことが理由でして、人気馬が総崩れした結果での高額配当となっています。
大井競馬は頭数が多く、高配当が出やすいことで知られています。頭数が多いとその分投票も割れ、また人気のない馬には投票が減り、人気の馬に投票が集中するといったような形にもなりがちですので高額配当になることが多いようです。
地方競馬場ではありますが、JRAの中央競馬場とも戦っていける競馬場なのではないでしょうか。
最高高額配当に関してですが中央競馬の三連単最高配当は2983万2950円に対して、地方競馬は2848万1550円とほぼ同じになっています。
最高高額配当狙い、に関しては中央競馬が多少部がありますが、3000万近い当選金額の中での100万円ほどの差ですのでそこまで気にする額ではないですね。
単勝の最高高額配当に関しては、中央競馬での最高高額配当が2014年4月の福島競馬場で56,940円に対して、地方競馬は2001年7月姫路競馬場での205,760円となっています。
なんと単勝に関しては地方競馬のほうが高いオッズがついたという結果になっています。4倍近い差というのはとても驚くべき数字ですが、これは全くの無名の馬が出場することができる地方競馬ならではのオッズと言えます。
次に複勝ですが中央競馬が2010年6月の福島競馬場で16110円に対して、地方競馬は2005年3月の佐賀競馬場で75180円という払い戻し金額になっています。
これも4倍近い差を地方競馬が中央競馬に対してつけていますね。
単勝、複勝という控除率の低い馬券なのに高いオッズがつきやすい地方競馬は実は万馬券を取ることに関しては穴場といえるかもしれません。
地方競馬ならではの買い方
実は、地方競馬には中央競馬にはない馬券の買い方ができます。
中央競馬と同じ馬券の種類としては単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単の8種類ですが地方競馬はこれに枠単、7重勝、5重勝馬単、トリプル馬単の4種類が加わります。
枠単
枠連と同じ2つの枠番を的中させる、という馬券ですがそれに加えて1着2着の着順も同時に予想する馬券のことです。
5重勝単勝式
中央競馬で昨今人気が出ているWIN5の地方競馬バージョンといえます。
同じ日に行われる5つのレースで1着となる馬を的中させる馬券のことで、当選者がいない場合はキャリーオーバーが適用されます。キャリーオーバーがでているときはたとえ人気の馬が5回連続1位をとった場合でも高額な配当が期待できますのでチャンスとなっています。
発売されている競馬場は盛岡、ばんえい帯広、笠松、園田、佐賀、水沢競馬場となっています。
7重勝単勝式
5重勝単勝式に加えてもう2つのレース、合わせて7つのレースの1着になる馬を的中させる馬券のことです。
5重勝単式とおなじくキャリーオーバー制度が導入されています。
発売されている競馬場は更に減り、ばんえい帯広、佐賀競馬場の2つの競馬場のみとなっています。
トリプル馬単
トリプル馬単は名前の通り、3レースの馬単を的中させる馬券のことです。
発売されている競馬場は浦和、門別、船橋、川崎、大井競馬場となっています。
どちらの方が万馬券は出やすいのか?
全体的な万馬券の出やすさとしては中央競馬に分があるでしょう。これはこの記事の冒頭でもお話しましたが中央競馬のほうが馬の頭数が多いため、倍率が上がりやすい(超人気の馬が出て1点に集中する場合も多い)ためです。
しかし単勝、複勝に限っていうと地方競馬の方が最高高額配当は高いため、当選金額を考えた場合は地方競馬の馬券を買うという方法もあります。
どちらの方が儲かるのか?
最後になりますが、中央競馬と地方競馬どちらが儲かるのかについてお話します。
もちろん、当てていれば、どちらも儲かるし、外れていれば、どちらでも儲からない」というのが、基本にはなります。
これは競馬のオッズの基本に控除率という考え方が組み込まれているからです。
地方競馬と中央競馬両方とも基本的には控除率は変わりません。
しかし枠連、馬連、ワイド、3連複に関しては地方の方が0.25パーセント払戻率が低いため、微々たる数字ではありますが長い目で見ると中央競馬でのレースのほうが儲かると言えます。
また中央競馬は賭ける人数が多くて金額が多くなるため、たとえ100万円を賭けてもオッズは変わりませんが、地方競馬ではオッズが大きく変動してしまいます。
そのため、大金を賭けるのであれば地方競馬ではなく中央競馬が良いのではないでしょうか。
自分が狙っている馬とは違うところに誰かが大金を賭けた場合、その影響を受けやすいのは地方競馬ですので予想に自身がある方には地方競馬のほうが利点があるという場合もあります。
まとめ
ここまで地方競馬の万馬券のでやすさについてお話していきました。
まとめると出やすさは中央競馬に部がありますが、賭け方によっては地方競馬のほうが高額な配当が見込めるということになります。
中央競馬と地方競馬のどちらを選んだとしても、馬券の購入を楽しみながら自分も無理のない範囲で楽しむことが大事です。