競馬を予想するうえで、目指すのは万馬券!という方も少なくはないでしょう。
しかし、競馬の万馬券を当てるには買い方のコツはあることをご存知ですか?万馬券は倍率が100倍以上になる馬券であり、普通に無難なレースで無難な買い方をしていてもなかなか出るものではありません。
開催日の競馬場では、1日に12戦のレースが行われています。そのすべての馬券を買っても、なかなか万馬券となることはないでしょう。
そもそもレースが波乱のない展開で、たくさんの人に投票された馬が予想通りに勝利すれば配当金はそこまで高額なものにならないのです。何と言っても、オッズが100倍以上とならなければ万馬券ではありません。大前提としてそれを踏まえ、買い方について考える必要があります。
そこで、この記事では万馬券を出す買い方のコツについて掘り下げていきます。
まずは三頭を予想してみる
三連単、三連複という馬券が登場して万馬券が出る確率は飛躍的に向上しました。もっとも難易度が高い三連単で言うと、全レースのうち7割ほどのレースにおいて万馬券が出ています。
さらに単勝に執着せず、頭を柔軟にして予想を考えるのがおすすめです。
そこで、「三連単」「3連複」「単勝」に関してコツを下記にまとめましたのでご覧ください。
三連単
着順までも的中させなければならない三連単は、やはり予想の難易度に対して万馬券の可能性が高くなります。
18頭が出走するレースであれば、3着までに入る馬の組み合わせを4,896通りの中から的中させなければなりません。三連単で当てるということは単勝、馬単のいずれも的中させることに等しいものです。
買い方としてはフォーメーションとなると、特に高い予想力が求められることになります。
単勝や馬単でも間違いなく予想通りになるだろうというほどの自信があれば、1着は固定したフォーメーションで万馬券を狙うことは可能です。買い目の点数も少なくなりますから、購入金額を抑えてのハイリターンは期待されます。
ただリスクも高いことも考慮に入れると、マルチが有力な選択肢になるでしょう。レースが荒れるということは、複数の馬に勝機があるということになります。
高い確率で上位に入線しそうな馬が2頭まで絞り込まれたならば、軸二頭のマルチがおすすめです。
もう1頭をどうするかがポイントとなり、買う馬が1頭増えるごとに買い目は6点ずつ増えていくことになります。さらに点数をより絞る上では、軸一頭のマルチも良いでしょう。
三連複
万馬券を狙う上では、三連複でフォーメーションの買い方をすることがひとつ近道となるでしょう。
1着になると予想される一頭は、「軸馬」とします。
それは人気の高い馬であったとしても、組み合わせる「2列目」や「3列目」の馬が人気薄ならば馬券は万馬券となるのです。確かに人気が上位の馬を軸とすることで全体のオッズは少し下がるものの、それでも2列目や3列目が穴馬であればそこまでマイナスになることはありません。
データ上3着までに入線する確率は1番人気の馬がおよそ6割、2番人気がおよそ4割で3番人気はおよそ3割です。そして実は、3番人気までになっている馬がすべて4着以下に終わるというレースは全体の10%にも達していません。
もっと言えば単勝で当てることが困難であっても、波乱が起きそうなレースに関しては3列目までで「間口」を広く取ることによって対応することができます。
活躍を見込んだ馬が善戦しながら奮闘及ばず2着なり3着だったという場合、単勝ですともちろん外す結果になるところが三連複に関しては首尾良く的中です。
ほかに2列目や3列目までを読みにくいながら荒れると見込まれる際には、幅を広げた1頭軸の買い方にも可能性はあります。
絞り込みがなされないために買い目は多く、馬券の購入にかかる金額もふくらむものの万馬券が出そうであるというチャンスを逃す手はありません。
単勝に固執しない
どのようなレースにも、当たれば万馬券となる単勝の馬券はあります。裏を返してみれば、それは人気がない馬です。
買い続けていればいずれ的中する可能性はあるわけですが、それでは完全な運任せということになります。予想のしやすさや回収率といったことを考えると、単勝には固執しない方が良いでしょう。
コースに注目する
過去に開催されたレースに関してはデータが残されていて、さまざまな角度からの分析を馬券の予想へ役立てることができます。
レースは全国各地の競馬場で開催されているわけですが、それぞれコースのつくりは異なるものです。そこで、各コースで予想できるコツを紹介します。
芝・1,200メートル
万馬券が多く出ているコースとしては芝、距離は1,200メートルを挙げることができます。
芝のコースで行われるレースに荒れるケースが多い理由は、コースの中でも馬場に違いがあるためです。特に内枠となると、芝はかなり荒れやすくなっています。
その点、ダートのコースですとその状態に限って言えば条件がまったく変わりません。逃げの馬に関しては芝を走る場合でも修繕されて良い状態のコースを走る開幕週に勝つ例が見られるなどしますから、時期によって荒れやすいといったこともあります。
また1,200メートルという距離については、さまざまな距離を走る中でも非常に短いものです。
逃げるスタイルの馬がそのまま逃げ切ることもあるというように、それぞれの馬にある底力の差までは出にくい距離であるため混戦模様を呈する傾向があります。
本来であれば順当に上位へ食い込むであろう有力馬も位置取りが芳しくない、スタートに失敗するといったことで敗れるケースが少なくありません。
なお馬場についても雨のために重くなることで影響を受ける馬がいますから、万馬券を狙う上では考慮に入れたいところです。
競馬場の大小
中央競馬に比べて地方競馬で万馬券がより多く出ているというデータもあり、そこにも根拠となるものがあります。
東京競馬場と中山競馬場、阪神競馬場それに京都競馬場は中央競馬の「4大場」と呼ばれている競馬場です。いずれも大きくコースが広いため、馬にとっては走りやすく外からの差しといった展開にもなりやすくなっています。
万馬券が出たとしてニュースになることも、そこまではありません。
一方で地方の小倉競馬場など、小さな競馬場ではコースも小回りとなるように作られていて直線の距離にしても長くはないものです。実力のある馬であっても、何かしらの要因で出遅れてしまうと取り戻すことが難しくなります。
それによって、万馬券が出る荒れた結果となる例も多いのです。
予算の幅に合った選択を
元AKB48の小嶋陽菜さんは三連単の5頭ボックス買いを実践し、年間でプラスの収支を残すことにも成功しました。
確かに当たる確率が高い買い方ではあるのですが、予算としては100円ずつを購入すると60点で6,000円が必要です。これは1レースにかかる金額ですから、もし1日の12レースすべてで同じ買い方をすれば72,000円を要することになります。
正直、一般の競馬ファンが1日の予想にこれだけの資金を投じ続けることは難しいでしょう。
身を持ち崩しては元も子もありませんから、やはり予算の幅に見合った買い方を選択することも重要です。
まとめ
馬券を購入する上で普通に人気が高い馬を当てにいっていては、相当の幸運がない限り万馬券を的中させることはできないでしょう。
狙いにいくのであれば、馬券は実際に万馬券の出る確率が高い三連単や三連複を予想したいところです。三連単であれば二頭軸マルチや一頭軸マルチ、三連複はフォーメーションで期待値が上がります。
そのほか、レースの開催される条件や環境も万馬券へつながる要素となり得るものです。
データからは芝の1,200メートルで争われるレースにおいて荒れることが多く、競馬場の大小といったこともレース運びに影響を及ぼします。
そして予算ありきで馬券を購入するわけですから、狙い目だからといって無理に高額の資金を投入する買い方は良くありません。